避妊薬による血栓症のチェック

低用量ピルともよばれる経口避妊薬は、継続的に飲んでおくだけで、ほぼ100パーセントに使い避妊効果を発揮できるというところから、わが国ではまだ普及率は少ないものの、着実にシェアを伸ばしているようです。
しかし、この経口避妊薬というのは、卵胞ホルモンなどの女性ホルモンのはたらきをする物質を合成したホルモン製剤であるために、さまざまな副作用を発症してしまうことがあります。
よくありがちなのは吐き気、嘔吐、下腹部痛、不正出血、胸の張り、だるさなどといったものですが、こうしたものでも軽易な副作用については、からだが慣れるとともにやがておさまりますので、長くても数週間程度の辛抱といえます。
ところが、これとはまた別に経口避妊薬には血栓症をもたらすリスクというものも指摘されていますので、チェックをおこたらないことがたいせつです。
血栓症というのは、血のかたまりが血管をふさいでしまい、血液が流れにくくなるという症状のことをいい、ふつうにこうした症状が起きることはまれですが、もとからタバコをひんぱんに吸っている女性の場合、タバコによって血管が収縮して細くなった状態ですので、この血栓症にはかかりやすくなってきます。
いちおうの目安として、35歳以上で1日15本以上のタバコを吸う習慣のある人かどうかを問診などでチェックして、これに該当する場合は経口避妊薬は処方されないことになっています。
ここまでの本数ではなくても、やはりタバコというのは血栓症にとってのリスクですから、急に刺すような胸の痛みがないかどうか、ふとももなどが腫れたり赤くなったりしていないか、息切れや失神などがないかどうかという、血栓症の兆候をチェックしておいたほうがよいでしょう。